自然光を効果的に取り入れることは、快適な住空間づくりの重要な要素です。採光レースカーテンは、光を柔らかく拡散させながら室内に取り込む特殊な織り方で作られており、部屋全体を明るく保ちながらプライバシーを守ることができます。
一般的なレースカーテンと比べ、採光レースカーテンは光の透過率と拡散性を高めるため、特殊な糸や織り方が採用されています。光を受けた際に、繊維の表面で細かく光を乱反射させることで、直射日光を和らげながら部屋の奥まで明るさを届けることができます。この効果により、電気照明の使用を抑えることができ、省エネルギーにも貢献します。
採光レースカーテンの素材には、主にポリエステルが使用されています。ポリエステルは耐久性が高く、日光による劣化や色褪せに強い特徴があります。また、UVカット機能を持つ特殊な繊維を織り込むことで、有害な紫外線を最大95%まではね返すことができます。これにより、家具や床材、壁紙などの日焼けや劣化を防ぎ、インテリアを長く美しく保つことができます。
プライバシー保護の面でも、採光レースカーテンは優れた性能を発揮します。昼間は外から室内が見えにくい「日中外から見えにくい」効果があり、夜間は照明を点けても室内の様子が外から見えにくい「夜間透けにくい」効果も備えています。これらの機能により、カーテンを開けたままでも安心して過ごすことができます。
メンテナンス性も考慮されており、多くの採光レースカーテンは洗濯機での丸洗いが可能です。防汚加工が施されているものも多く、汚れが付きにくく、付いても落ちやすいという特徴があります。また、形状記憶加工により、洗濯後もシワになりにくく、美しいドレープを保つことができます。
カラーバリエーションも豊富で、純白から生成り色、グレーなど、インテリアに合わせやすい色展開が一般的です。色によって光の透過率や拡散具合が異なるため、部屋の用途や好みに応じて選ぶことができます。また、織り柄のデザインも、シンプルな無地から、ストライプ、花柄まで様々なものが用意されており、インテリアの雰囲気に合わせやすくなっています。
採光レースカーテンは、一年を通じて快適な室内環境を作り出します。夏場は強い日差しを和らげながら風通しを確保し、冬場は暖かい日差しを取り入れながら冷気を遮断する効果があります。特に、リビングやダイニング、書斎など、日中の活動が多い空間に適しています。
取り付け方に関しても、通常のカーテンと同様に簡単に設置することができます。一般的なカーテンレールやロールスクリーン、プリーツスクリーンなど、様々な取り付け方式に対応しています。二重カーテンとして遮光カーテンと組み合わせることで、より効果的な光のコントロールが可能になります。
価格帯は、サイズや機能によって幅がありますが、一般的なレースカーテンと比べてもリーズナブルな価格設定のものが多く、コストパフォーマンスに優れています。長期的な視点で見ると、電気代の節約や家具の保護効果により、経済的なメリットも期待できます。
マンション・事務所・教室など奥に部屋が広い環境に最適
小学生の頃を思い出していただけますか?教室って窓際が眩しいぐらい明るすぎて、反対に奥の方は薄暗かった記憶が残っています。席替えで窓際になって嬉しかったのは冬の季節だけで、春から秋の始まりまでずっと暑くてたまりませんでした。
大人になって購入した念願のマンションは、日当たりの良さで購入したのに明るいのは窓辺だけ。それも直射日光が床を強く照らして眩しいぐらいです。
こんな状態では床や壁紙がすぐに焼けてしまうので、薄手のレースカーテンではあまり日除け効果は期待できそうにもありません。
昔の人はよく考えた物で、日本建築の住宅にある縁側と和室の間に和紙の障子を使いました。縁側から差し込む光が障子に当たると、和紙がその強い光を分散して和室の奥まで光を届けていました。
現代ではその原理を応用した、光拡散機能を持つレースカーテンが登場しました。ウェーブロン+という特殊繊維を織り込んだレースカーテンで、光がウェーブロン+に当たると乱反射して室内いっぱいに拡散します。
Youtubedeで光拡散レースの実験動画を見つけましたので、どれほどの効果があるのか紹介したいと思います。
Youtube出典:ecofix
実験では真っ暗の室内で投光器の光を床に当て、そこへ光拡散レースを閉めると変化が起きるかを実験したものです。
ちょうど窓辺に直射日光が差し込んで床に陽だまりができている状況では、部屋の奥まで光はまったく届いていません。そこへ光拡散レースを閉めるとその陽だまりは消えて、奥の壁面がパーッと明るくなり光が届いていることがわかります。
現実にはこんな暗い部屋ではありませんのでここまではっきりと効果の違いが出るわけではありませんが、それでも光拡散機能が本当に効果あるのかを実感できたと思います。
この光拡散レースを一般住宅のリビングに使うと、一般レースと比較してこの程度の明るさの差になります。
写真だけでは臨場感が伝わらないのでそんなに大きな差は感じられないかもしれませんが、体感的には窓辺の強烈な日射しがまろやかな光の粒子に拡散されてお部屋いっぱいに広がる、そんな表現が適しているかもしれません。
太陽の日射しが差し込む時間帯だけに限られる光拡散効果ですが、朝日や西日など太陽光をまともに受ける窓に使っていただくことで、より快適な生活空間を作ることができます。
住宅密集地で陽が当たる時間帯は限られているリビングとか、学習塾やオフィスなど広い空間の照明が必要な時には、この光拡散レースは節電にも繋がるのでとてもエコロージーな商品と言えるでしょう。
ミラーカーテンを購入したら部屋が暗くなってしまった方、明るい部屋でのびのびと子供を育てたい方、光や紫外線に敏感な体質の方などにお勧めです。
この帝人WAVERON+繊維を使用した光拡散レースは、様々な素材感で商品化されています。お好きなテイスト、透け感、色味などで、こちらのカタログから探してみましょう。