私は大学を卒業して、比較的近くにある某大手インテリア商社に就職しました。ところがひょんな出来事から6年半で退職してしまい、幼子と共に家族を養っていくためカーテン縫製と取付工事の下請け職人として自営を始めたのです。
10年ほど職人を経験するとバブルの崩壊で得意先を失い、インターネットの世界に活路を見いだしホームページを作ってカーテン通販を始めたのが20年前です。
恥ずかしながらカーテンの縫い方には詳しいもののカーテンの販売経験がないため、コーディネート提案も自分のあやふやな感覚に頼らざるをえないものでした。
そんな業界経験ゼロの私が全国の皆さんから専門家として頼られ、20年間で4万人近い方のカーテン購入のお手伝いをさせていたくことができたのは、誰ひとり正しいカーテンの選び方手順を知らなかったからです。
私は当時「
インターネットでカーテンなど売れるわけがない」と、同業者からさんざんバカにされました。どこの馬の骨ともわからない会社から、だれがリスクを承知でオーダーカーテンという高額商品を買うものかと。
確かに当時はインターネット環境も化石時代ですから、色やデザインそして手で触った素材感を重視するカーテン情報を、正確にお客様のパソコンへ届けるには限界がありました。
しかし現実問題としてカーテン購入で悩んでいる人がたくさんいる以上、障害となる問題はすべて解決しなければいけない、それが私に課せられた今世の使命だと自覚したのはこの時でした。
カーテンを手に取って選びたい人には無料で見本の提供を開始、値段を今すぐ知りたい人のために業界初の自動見積もりシステムを構築、お客様の採寸ミスを防ぐための独自ルールを設定、忙しい子育てママやサラリーマンのために24時間オンライン自動発注システムを構築しました。
この原動力がカーテン業界の閉鎖的な古い慣習をぶち壊すことになり、一般人に専門的なカーテン情報が広く開示されるようになりました。
1996年9月より20年間ずっとお客様の悩みを聞き続け、少しでも快適に部屋で暮らせるような商品提案をしてきました。
透けにくい、遮音、遮熱、保温など、今ではどのお店でも取り扱っているような機能性カーテンは、すべて私がお客様の悩みを解決するために全国の仕入れ先から発掘してきた、どれも目立たない存在としてくすぶっていた逸品ばかりでした。
商品が売れるとわかるとワーッと皆が注目して売りさばくのはどの業界も同じ、次は何かとハイエナのように情報収集をして商機を逃すものかと目を光らせています。そんな売り方に反吐が出そうになり、楽天市場やYahoo!ショッピングなどモール販売も撤退しました。
私はボランティア精神が旺盛で何でもタダでとことん教えてしまう悪い癖?(笑)があり、商売ベタと周囲からからかわれるほどなので、全然儲かりません(泣)経営者として、まったくポンコツですね。
でもアドバイスどおりカーテンを購入して部屋が快適になったとひとりでも喜んでくださるなら、私はこれからもずっと巨人に立ち向かって一石を投じる「小さな巨人」であり続けたいと思います。
クレールの使命は、小学生でも「カーテンの選び方」をちゃんと理解している世の中を作ることでです。
頭で学ぶだけではダメですよ、成長に合わせて勉強部屋を模様替えするとき、子供に自分に適したカーテンを選ばせる実践をさせなきゃ経験を積めません。そのためにはまず、大人がしっかりカーテン選びの経験を積み、子供たちにも教養として伝えていきましょう。
クレールはそのためにカーテンに関する情報を出し惜しみしませんし、カーテン選びの実践にもあらゆる角度から応援する態勢を作っています。
綿密に計画を進めてきた家づくりもいよいよ完成し、待望のマイホームで新生活をスタートさせたところ、期待していた生活とどこかが違う、何か明確に言葉に出せないけれど何か違和感を感じる・・・。
私のところには20年間ずっと、カーテン選びで失敗した方が相談にやってきました。4万人に近い方の悩みを繰り返し聞いているうちに、ある問題がいつも大きな壁となって立ちはだかることが何度もありました。
それはカーテンの、「色」に関する相談です。
普通は好みの色で決める、家具に合わせてコーディネートする、というのが一般的な決め方ですが、そうやって決めてきたはずなのに実際に暮らしてみると違和感を感じるそうです。誰がどう見てもおかしくない色なのに、どうしても部屋を使う本人だけがなぜか落ち着かないのです。
カーテンのプロでもその原因は特定できませんから、個人の主観の問題として片付けられこれまでずっと放置されてきました。しかしストレスが蔓延する現代社会では、部屋のカラーコーディネートが住む人の心理的なストレスを増長するようになってきたのです。
おしゃれなインテリアを求める傾向が強くなっている市場では、見た目の格好良さや奇抜さが話題として取り上げられ、デザイン性ばかり追求される時代になりました。
暮らしが豊かになる、これはとても良いことだと思います。どんどんインテリアに関心を持っていただいて、正しい価値判断ができる人が増えることは大歓迎であります。
ただ見た目のおしゃれ感ばかりを追うのではなく、その部屋で実際に暮らす個人のメンタルな部分を同時に考えていく必要があるので注意して下さい。
そのメンタルな部分に影響を与えているのが、「色」になります。好きな色だから問題無いのでは?と考えがちですが、毎日暮らす部屋ではその色が過剰になることもあります。
例えばスイーツが大好きだからと、たくさん取り過ぎるとどうなりますか?糖分の取り過ぎで太ったり、糖尿病になったり、様々な形で問題点が出てきますよね、色の取り方も同じなんです。
その部屋に住む人のカラダが今どのような状況にあって、どんな色を使うことで健康面や精神面が安定するのか、そこまできちんと分析してインテリアの色決めをしなければいけない時代がやってきています。
残念ながら建築やインテリアのプロで、こうした考え方を持ってデザイン提案している人は皆無じゃないでしょうか。そんな細かいこと気にしていたら、自分たちの感性を活かした芸術的な作品を生み出せなくなるからです。
であるならば、私たち一般消費者が自分たちで家族の健康を守るために、家族に最適なデザイン条件を業者に提示しましょう。
家族ひとりひとりに最適な「色」は何か、それを明快に引き出してくれる分析ツールを活用します。そのツールとは、「カラダの風水」です。
風水と聞くと特定の場所に特定の物を置いて開運を待つ、そんなイメージをお持ちかと思いますが、実際のところは全然使い方が違っています。
日本では残念ながら「占い」のカテゴリーに入っていますが、実際には家づくりの間取りプランを考えたりインテリアの色決めにこそ使うべき「家族分析ツール」なのです。
風水を使うとご家族の居心地の良さ条件が、目で見える情報として入手することができます。この情報をあらかじめつかんでおけば、間取りプランの段階で部屋決めもスムーズに進みますし、内装決めの段階に入ればカラーコーディネートについてどんどん要望を出すことができるようになります。
カーテン選びの真っ最中の方はすでに間取りプランはもう変えられないと思いますが、風水を使えば現在の間取りがご家族にとってどのような影響を与えるのか住み始める前に予測することができます。
万が一悪い影響が出そうな部屋割りであれば、引越前に影響を最小限に抑えるようなインテリアコーディネートを行うなど対処法があるのでご心配であればご相談下さい。